この記事では
講習にはいかないといけないの?
という方へ向けての記事になります。
この記事を読めばドローンに関する資格や免許の事がバッチリわかります!
是非最後まで読んでみて下さい!
目次
ドローンに必要な資格や免許
ドローンに関する資格や免許についてですが、少しややこしいです。
ですが心配しないで下さい!
1つ1つ順番に解説していきます!
ドローンを飛行する為の資格や免許
ドローンを飛行する為に必要な資格や免許はありません。
必要なのは国土交通省への許可・申請のみです。(2022年改正予定)
え?じゃあドローンスクールや教習所って何なの?と思う方もいらっしゃると思います。
ドローンスクールや教習所は民間が独自に行っているもので、スクールなどが発行しているものは「うちのスクールを卒業しました」という証明です。
そのスクールが廃業した時点で効力がなくなりますし、それがあるからと言って
何かしら効力を発揮するというものでもありません。
誤解しやすいポイントですので気をつけて下さい。
スクールへ行くことを否定しているのではなく、ドローン飛ばしたいから
スクールに行って免許を取ろう!と思っている方は少し誤解がありますよということです。
周りに教えてくれる人が居ないとか、自分で色々調べて練習するのがめんどくさい!
と思う方はスクールへ行った方が良いと思います。
直接経験者から教えてもらえるのは非常に勉強になりますし、為になります。
が、知識も技術もあまりない人が教えているところもあるのでスクールの見極めは重要です。
ドローンに資格や免許が必要なケース
先程は飛行する為の免許はありませんとお伝えしましたが、別のポイントで
資格や免許が必要となってくるケースがあります。
全てのドローンが対象であるわけではありません。ではどういう時に資格や免許が必要となってくるのかみていきましょう。
FPVドローンを使用する場合
まずはこちらをご覧ください。
ドローンは操縦する際に電波を使用します。
プロポ(コントローラー)からドローンへ向けて飛ばす電波と
ドローンに映る映像をスマホやFPVゴーグルに飛ばす電波です。
DJI社のドローンやその他、日本国内の人へ向けて販売されているドローンの多くは
どちらも2.4GHz帯と呼ばれる帯域の電波を使用しています。
2.4GHz帯というのは資格や免許が無くても運用可能な電波帯です。
みなさんがお持ちのスマホも2.4GHz帯の電波を使用しています。
しかし、2.4GHzの電波帯はWi-FiやBluetoothなどの電波と同じ帯域の為、
他の電波と干渉しやすく、また遅延もあります。
FPVドローンは時には150km/hもの高速で飛行しているので、遅延があるとまともに飛行させる事が出来ません。
送られてくる映像に遅延があると、実際にドローンがいる位置とFPVゴーグルに映る位置に
誤差が生まれます。
高速で飛行しているわけですから、障害物などがあるとぶつかってしまいますよね。
その為FPVドローンはドローンに映る映像をFPVゴーグルに飛ばす際に
5GHz帯という電波を使用しています。
この5GHz帯という電波帯を利用する場合に資格や免許が必要となってくるのです。
・プロポ(コントローラー)からドローンへ向けて飛ばす電波
・ドローンに映る映像をスマホやFPVゴーグルに飛ばす電波
2.4GHzは免許不要、5GHzは免許必要
日本国内向けに販売されているドローンの多くは2.4GHz帯しか使用しない。
FPVドローンは2.4GHz帯と5GHz帯を使用する
ここまではOKでしょうか。
では次に実際どんな資格や免許が必要なのか解説します。
FPVドローンに必要な資格や免許
先にお伝えしたとおり5GHzの電波帯の運用には資格や免許が必要となってきます。
さらに使用する場面によって取得すべき資格や免許が異なります。
その場面は2種類あります。
業務での使用
この2種類です。
ではそれぞれ見ていきましょう。
趣味やレースでの使用
趣味やレースで5GHz帯を使用する場合はアマチュア無線という資格と
アマチュア無線局免許状というものが必要となります。
アマチュア無線の資格は1級〜4級まであり、FPVドローンの場合は最低4級を
取得していればOKです。
また、資格取得後に総務省に申請し、アマチュア無線局の開局をし、免許状を交付してもらう必要があります。
無線局免許状が届いてからの運用になるので、資格を取得しただけでは駄目です。
業務での使用
業務で5GHz帯を使用する場合は陸上特殊無線技士という資格と
業務の無線局免許状というものが必要となります。
陸上特殊無線技士の資格は第1級〜第3級まであり、FPVドローンの場合は最低3級を
取得していればOKです。
資格取得後に総務省に無線局の開局申請を行い、免許状を交付してもらうのはアマチュア無線と同じなのですが、業務で5GHz帯をドローンで使用する場合には
JUTMという団体に加入することが義務付けられています。
流れとしては
①陸上特殊無線技士の免許取得
②JUTMに加入申請
③JUTMに加入出来たら総務省に開局申請
という形になります。
また、開局する際はアマチュア無線も陸上特殊無線技士でも開局費用が必要なのですが
陸上特殊無線技士での開局は業務の為になるので費用がかなりかかります。
筆者はアマチュア無線も業務用の無線も開局していますがアマチュア無線の開局は
1万円あれば出来るのですが、業務用は十数万円かかりました。
FPVドローンに手を付ける際に参考にしていただけたらと思います。
いかがだったでしょうか。
みなさん結構勘違いしているところが多い内容だったのではないかと思います。
現状はこの記事に書いてあるものが全てですが、今後どんどん変わっていくことが予想されます。
2022年には航空法も改正となる予定で、そちらにドローンの国家資格を設置するという話もあります。
新しい航空法の改正案については後日記事にしたいと思います。