初心者向け

知らないとヤバい!?リポバッテリーの取り扱い方!

この記事では

リポバッテリーのしくみ
リポバッテリーの取り扱い方

をご紹介します。
リポバッテリーって普通の電池と一緒じゃないの?と思っている方や
リポバッテリーの事を学びたい!という方はぜひ最後までご覧ください。

リポバッテリーとは

ドローンのエネルギーは乾電池やガソリンではなくリポバッテリーから供給されます。
リチウムイオンポリマー二次電池というものでドローンの他にもスマホなどにも使われています。
ネットとかテレビで膨らんだスマホや、発火するスマホって見たこと有りませんか?

…そうなんです、ドローンで使うリポバッテリーも扱いを誤ると膨らむし、発火します!
注:長期使用によって膨らむ事もあります。

発火するならやりたくないな…と思った方安心して下さい。
ちゃんと理解して運用していたら事故は未然に防げますし、万が一の時に対処が出来ます。
それではリポバッテリーについて順番に見ていきましょう。

セル

リポバッテリーには1S(cell・セル)、2S、3Sと色々な種類があります。
2S以上のバッテリーは1Sが直列に複数個つながったバッテリーです。
2Sなら1Sが2つ、3Sなら1Sが3つという感じです。
直列に接続されているので単純に数字が大きいバッテリーのほうがパワーが大きいです。

そして、2S以上のバッテリーにはバランサーというものが付いています。
2S以上のバッテリーは使用回数が増えると充電した際に各セルの充電量に差が
出てしまいます。
この状態でバッテリーを使ってしまうと、他の元気なバッテリーが弱っている
バッテリーに引っ張られて電圧が下がってしまいます。
このような状態を防ぐために充電する際にバランサーを使うことによって各セル
の充電量を均等に調整してくれます。

リポバッテリーの使い方

リポバッテリーは使い切ってはいけない!

ドローンを飛ばしていると、どうしても長い時間飛ばしたくてバッテリーがなくなって
買ってにドローンが落ちるまでやっちゃいますよね。
実はこれは大きな間違いなんです。
リポバッテリーは乾電池と違い無くなるまで使っていいというわけでは有りません。
こちらの図をご覧ください


使用開始後すぐに電圧がグッと下がったあと、なだらかに容量が減っていき
ある所からガクンっと一気に減っていきます。
容量ギリギリまで飛ばしていると急に電圧が下がり、電力が供給できずに
ドローンが落ちてしまいます。
室内で飛ばしている時は回収できるのでいいですが、外で飛ばしている時は
最悪ドローンを回収できないという事態に陥ってしまいます。
またリポバッテリーは使い切ってしまうと劣化が非常に早くなり
すぐにパンパンに膨れたり、発火しやすくなってしまいます。
バッテリー電圧が3.6V〜3.8Vくらいの間に交換するようにしましょう。

といわれても電圧見えないじゃん!となりますよね。
ですので時間で管理すると良いと思います。
大体3分くらいでバッテリーを交換すると考えておくといいですね。
もちろんバッテリーによって3分より長く飛べる場合、3分より早くなくなる場合
そういう場合は自分で大体でいいので計算して、6割くらい残っている状態で
下ろすようにしましょう。

充電方法と保管方法

先程使い切ってはいけないというお話をしました。
実はリポバッテリーは充電方法や保管方法にも注意が必要です。

充電方法

リポバッテリーを充電する際は専用の充電器を使用するのですが
ここで注意しなければならないのは過充電です。
バッテリー毎に定められた容量以上に充電してしまうと劣化の
原因となり、寿命が短くなります。
充電器には充電終了を知らせるライトがついているので、それを目安に
終了したらすぐに外すようにしてください。
また充電したまま放置することも劣化に繋がります。
飛ばす前に充電し、使ってから保管するようにしましょう。

肝心な充電方法ですが基本は1C充電というやり方を行います。
バッテリーには〇〇mAhという表記があります。
これは1時間に流し続けられる電流の量の事で、この数値から計算します。
1C充電とは1時間に流し続けられる電流の量で充電することをいいます。
つまり250mAhのバッテリーは0.25Aで充電してね、という事です。

保管方法

リポバッテリーを保管する場合は残量を60%前後くらいにして
耐火バッグや金属製の入れ物に入れて保管します。
充電したけど使わなかった!という場合は放電してあげましょう。
放電機能のついた充電器を持っていない場合は、ちゃんと使ってあげましょう。

さて、なぜ60%なのかという事ですが、バッテリーは気候によって
電圧が増えたり、減ったりします。
暑い所では電圧が増え、寒い所では電圧が減ってしまいます。
MAXまで充電して暑い所へ行くと、意図せず過充電の様な事態が起き、
寒い所へ行くと意図せず過放電の様な事態が起きてしまいます。
その為、保管の際は60%前後が良いと言われています。

 

いかがだったでしょうか。
実はまだ細かい話があるのですが、ひとまず初心者の方向けへの解説でした。
もっと詳しい話については別の機会にしますね。